卒FIT後におすすめの運用方法!蓄電池導入のメリットとデメリット

えらぶ家 2022-6-15

太陽光発電を設置し、あと数年でFIT制度終了となる方にとって気になるのが、卒FITによる運用方針についてでしょう。卒FIT後は、固定価格で売電できないだけでなく、売電価格は下がる傾向となっています。そのため、引き続き売電を続けるべきか悩むかと思います。

しかし、卒FIT後は売電以外の運用方法もあり、電気代削減効果を伸ばせます。また、蓄電池も追加することで、より太陽光発電で発電した電気を効率的に活用できます。

そこで今回は、太陽光発電の卒FITが近づいている方へ向けて、卒FIT後におすすめの運用方法や、蓄電池導入のメリットとデメリットについて紹介していきましょう。

卒FITにおすすめの運用方法

卒FITにおすすめの運用方法は、主に4種類となっています。それぞれメリットとデメリットがありますので、自身や家族のライフスタイルに合わせて運用方針を決めていくことをおすすめします。

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• 自家消費
• 自家消費+蓄電池
• ZEH住宅へリフォーム
• 売電継続

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自家消費型太陽光発電

卒FITにおすすめの運用方法1つ目は、自家消費型太陽光発電です。自家消費型太陽光発電は、太陽光発電で発電した電気を電力会社へ売電せず、自宅で全て消費する運用方法です。

卒FITにおすすめの理由は、電力会社の再生可能エネルギー買取に関する取り決めに左右されないところでしょう。

大手電力会社および新電力の一部では、卒FIT後の再生可能エネルギーも引き続き買取対応しています。しかし、売電価格に関しては各社異なりますし、経営上の都合から値下がりするリスクもあります。

さらに売電の仕組みが今後5年・10年・15年と続く保証はありません。

一方自家消費型太陽光発電に切り替えておけば、上記のリスクを回避できます。また、売電時よりも、電気代削減効果を伸ばしやすい環境です。

蓄電池を活用した自家消費型太陽光発電

卒FITにおすすめの運用方法2つ目は、蓄電池も組み合わせた自家消費型太陽光発電です。蓄電池といっても、モバイルバッテリーではありません。

電気を蓄えられる蓄電容量は、5kWhや8kWhなどさまざまなタイプに分かれていて、5kWhでエアコンやテレビなどを数時間から10時間程度稼働できます。

自家消費型太陽光発電に組み合わせるメリットは、晴れの日に蓄電しておいた電気を夜間や曇り・雨・雪の日に放電し、電気代を削減できる点です。

太陽光発電を稼働している方であればお分かりでしょうが、太陽光発電本体そのものに蓄電機能はありません。また、電気の消費に関わらず、発電した電気は時間経過とともに失われます。

発電効率が良くても消費が非効率であれば無駄になりますので、より効率よく発電した電気を使い切りたい場合は、蓄電池の導入を検討されることをおすすめします。

ZEH住宅へ切り替えて太陽光発電と蓄電池を活用

卒FITにおすすめの運用方法3つ目は、住宅をZEH住宅へ切り替え、引き続き太陽光発電を使用し続けたり蓄電池を導入したりするケースです。

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そもそもZEHとは、環境に配慮しつつ住宅性能を向上させ、年間のエネルギー収支0を目指す住宅のことです。また、冬は暖房機器を使用しなくても快適に過ごせたり、夏は冷房機器を最小限に抑えても過ごせたりと、無理をしない省エネという強みもあります。

参考:zeh(ゼッチ)とは?zeh住宅の意味や仕組みを分かりやすく解説

他の運用方法と比較して、住宅のリフォームが必要のため初期費用の負担は大きい特徴もあります。しかし、長期的に考えると光熱費を抑えることができますし、太陽光発電と蓄電池の併用で、電気代0円を目指すこともできます。

住宅の老朽化も気になっている方や、引越しを検討している方はZEH住宅という選択肢もいかがでしょうか。

電力会社や新電力で売電型太陽光発電を続ける

卒FITにおすすめの運用方法4つ目は、引き続き売電を続けるという選択肢です。

2022年時点で、大手電力会社や新電力の一部では、卒FITとなった方からも再生可能エネルギーの買取を行っています。ですので、今年・来年に卒FITとなる方は、売電を続けることも可能です。

特におすすめの方は、太陽光発電に対して収益重視といったスタンスや、既に電気代を削減できていて自家消費メリットは少ないケースです。

また、売電の場合でも蓄電池の導入メリットはあります。たとえば日中は売電と蓄電を併用し、発電のできない夜間や電気消費量の多い時間帯に放電することで、電気代削減効果も得られます。

しかし、売電のカギは電力会社と新電力ですので、買取をストップされた場合も想定しておく必要があります。

卒FITに蓄電池がおすすめの理由と注意点

続いては、卒FITに蓄電池がおすすめの理由と、蓄電池特有の注意点について解説します。

太陽光発電の発電ロスをカバーできる

卒FITに蓄電池がおすすめの主な理由は、太陽光発電を効率よく利用し、発電した電気を失わずに済むという点です。

前半でも触れましたが、太陽光発電には蓄電機能がありません。さらに電気は、蓄電装置がなければ、すぐに失われます。そのため、太陽光発電の売電・自家消費どちらのケースでも、発電後に電気を一定程度損失しています。

蓄電池を導入した場合は、発電した電気を使用しない時に蓄えられるので、発電後の損失をカバーできます。

災害時のバッテリーとしても活用できる

卒FITに蓄電池導入をおすすめする理由は、電気代削減や損失カバーなど経済的な理由だけではありません。

台風や地震、突発的な停電時でも電気を使用できます。また、太陽光発電は夜間や雨の日などに発電できません。しかし、事前に蓄電池で蓄電しておけば、晴れ以外の天気でも照明やエアコンなど家電製品を数時間~数10時間稼働可能です。

このように太陽光発電と蓄電池を併用することで、より非常時に役立つシステムへと変わります。

初期費用が高い

蓄電池の主なデメリットは、5kWhなどの蓄電容量でも100万円以上は掛かってしまう点です。また、太陽光発電と違い、発電できないため直接的な初期費用回収(発電・売電による費用回収)はできません。

つまり、蓄電池を設置する場合は、費用回収を考えない運用方法という点を理解しておく必要があります。

ただ蓄電池の補助金制度は自治体や政府が実行しているので、数十万円単位で初期費用を削減可能です。

卒FITにおすすめの運用方法は蓄電池と併用した自家消費やZEH

これらの理由から、卒FITにおすすめの運用方法は、自家消費型の太陽光発電と言えるでしょう。

繰り返しになりますが、太陽光発電で発電した電気は、太陽光発電システムで蓄電できません。ので、蓄電池との併用もおすすめです。蓄電池は、太陽光発電と連携・接続できるタイプがありますし、専門の設置業者へ配線・設置を依頼できます。

しかし、蓄電池の設置業者は、多数ありますし優良業者かどうか1社ずつ見極めるのは、非常に難しく時間の掛かる作業です。

これから蓄電池の設置も検討される方は、まず蓄電池の一括見積もりサービスを利用して費用相場を確認してみてはいかがでしょうか。

▼業者選びはこちらの記事を参考にしてみてください。
蓄電池設置業者の正しい見極め方 失敗しない3つの判断基準とは?

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