蓄電池設置業者の正しい見極め方 失敗しない3つの判断基準とは？
えらぶ家
2020-4-7
近年多発している災害などから注目され始めている蓄電池。小型蓄電池と違い、住宅と連携させるタイプの蓄電池は、施工・販売業者に相談しなくてはいけません。
しかし、蓄電池の設置業者は、普段の生活で比較したり見かけたりする機会が少ないため、どのように見極めればよいのか分かりにくいところです。また、そもそも見極める必要があるのか、リスクについて知らない方もいることでしょう。
今回は、蓄電池の購入・設置が初めての方へ向けて、設置業者を見極める必要性や見極め方について分かりやすく解説します。さらに、注意すべき設置業者や、優良業者の特徴についても紹介するので是非参考にしてみてください。
蓄電池の設置業者はなぜ見極める必要があるのか
まずは蓄電池の設置業者を、見極めなければいけない主な理由を紹介します。
悪質な設置業者も存在する
蓄電池の設置業者は、基本的に優良業者や適正な契約手続き・施工を行う業者です。しかし、中には、相場を超える高い見積もり費用を提示したり、手抜き工事をしたりと悪質な設置業者も存在します。
また、一般的に蓄電池など新しい技術を導入した製品や業界には、悪質な業者が出てくるものです。
行政などが対応している事例もありますが、全ての被害を防ぐことは難しいのが現状です。
そのため、購入者側が、実績のある蓄電池設置業者や優良業者を探したり比較したりする必要もあります。
設置業者によって費用やメーカーなどが異なる
蓄電池設置業者を比較したり見極めたりする理由は、悪質業者を避けるためだけではありません。
設置業者によって設置技術や保証・アフターフォローなど、サービス内容に違いがあります。また、費用についても業者によって変わるため、特に問題の無いケースでもなるべく複数社と比較するのが大切です。
蓄電池ユニットは、本体価格だけでなく設置に関する費用と電気系統に関する費用を合わせるため、合計100万円以上かかります。簡単に設置できる価格ではないため、費用を抑える意味でも蓄電池設置業者を見極めることはメリットを得られます。
実際の価格相場をこちらの記事でまとめています。参考に目を通しておくと良いでしょう。
蓄電池設置にかかる費用の相場は？製品の価格や工事費用などの相場を個別に紹介
蓄電池設置業者の見極め方
続いては、蓄電池設置業者を見極める基本的な方法を紹介します。難しい内容ではありませんので、これから業者を選ぶ方は確認してみてください。
見積もり内容を丁寧に確認しておく
1つ目は、蓄電池設置業者から提示された見積もり費用が、適正な金額なのか確認することが大切です。
蓄電池設置業者から提示される見積もり項目は、主に以下の通りです。
• 蓄電池本体の費用
• 各部材の費用
• 施工費用
• 電気工事の費用
他にも細かく費用項目を記載していることも多いですが、極端に費用を上乗せしている項目が無いか確認しましょう。
また、各項目の相場を確認できない時は、本体価格や総額についてはインターネットなどでも相場比較できます。ですので、可能なかぎり比較するのも大切です。
ただし見積もり費用は簡単に比較検討できない側面もあるため、後半で紹介する「相見積もり」を検討してみてください。
営業内容に虚偽が含まれていないかどうか確認
2つ目は、蓄電池の設置業者からの説明やセールス内容に虚偽が含まれていないか、慎重に確認することも大切です。
悪質な蓄電池設置業者は、「今購入しないと制度上の問題で損してしまいます」（イメージ）などのように根拠のない説明で購入を煽るケースもあります。
もちろん、人の感情を動かすセールストーク自体は、業界に限らず行われていることです。しかし、事実と異なる説明を行い、不安や恐怖を抱かせるような営業方法は悪質です。
営業担当者の態度や言葉遣い、説明方法や内容に注意しながら話を聞くことも大切です。
蓄電池設置業者の実績や技術力などを可能限り調べる
3つ目は、セールスや見積もりを提示してきた蓄電池設置業者の企業概要をはじめ、これまでの施工実績や口コミ・評判、技術力などについて、可能な範囲で確認します。
少なくとも企業サイトに虚偽の内容があったり、実績もほとんどなかったりする業者は、避けるべきケースです。
また、口コミや評判が極端に高い・被害報告がある場合も、リスクのある業者と考えられます。特に極端に評価が高いケースの中には、いわゆるサクラの可能性もあるため注意しましょう。
特に注意すべき蓄電池の設置業者の特徴
ここからは、実際に起きた悪質な被害や一般的に注意喚起されている事例を参考に、注意すべき蓄電池設置業者の特徴を紹介します。
契約や費用などに関する重要な内容をあえて説明しない
営業担当者から、契約内容や見積もり費用の内訳・補助金制度（自治体独自の制度）など、利用者にとって重要事項を説明されない場合は要注意です。
契約内容や見積もり費用の内訳などを説明しないということは、利用者にとってリスクのある内容である可能性もあります。
また、こちらから見積もり費用の内訳などを相談しても、はぐらかされたり曖昧な説明をされたりした場合も契約を避けましょう。
優良業者は丁寧に1つ1つ説明しますし、ちょっとした疑問にも分かりやすく応えてくれますよ。
蓄電池で儲けられるなど虚偽のセールトーク
前半でも触れましたが、虚偽のセールストークで購入を促す業者は、悪質なケースといえるので避けましょう。
たとえば以下のような虚偽の内容を含めて、蓄電池の魅力を伝える場合は整理・分析した上で別の業者を探すのがおすすめです。
イメージ
• 蓄電池で儲けられる
• 太陽光発電のみでは損してしまう
• 私達の見積もり費用が最も安い
• 電気料金を必ず希望通り削減できる（必ずといった文言は虚偽に該当する場合も多い）
• 卒FIT問題を解決するには蓄電池しかありませんよ
太陽光発電を設置している場合は、卒FITや売電に関する課題も盛り込みながらセールストークされることもあります。
確かに売電価格は下落傾向ですが、設置しなければ損を被るということは根拠がありません。
不安を煽る・都合の良い文言に注意しましょう。
とにかく契約を済ませようとする
3つ目は、契約を早く済ませようとするケースです。蓄電池設置業者にとっては、契約まで進まなければ営業の意味がありません。
しかし、だからといって購入者の都合を無視し、利益最優先で契約を済ませようとする業者は悪質といえるでしょう。
契約内容から施工スケジュール。費用内訳など、1から丁寧に進めてくれたり検討する時間を設けてくれたりといった業者を探すのがポイントです。
優良な蓄電池設置業者の特徴
悪質な蓄電池設置業者の特徴を理解した後は、優良な設置業者の特徴についても知っておきましょう。それでは、優良な蓄電池設置業者の主な特徴を、3つ紹介します。
実績が豊富でノウハウを蓄積している
蓄電池設置業者を探す時は、実績が目安1,000件以上で少なくとも5年や6年以上経営を続けている業者から検討するのもおすすめです。
営業担当者の説明が丁寧で相場より価格が安くとも、ノウハウの少ない業者は施工ミスや施工スケジュール遅延など、設置・施工でリスクがあります。
まずは蓄電池設置業者の企業サイトへアクセスし、企業概要や設置件数・取り扱いメーカーの豊富さ、設置の流れや施工途中の写真なども掲載しているか確認します。
そして口コミや評判と営業担当者からの説明などから総合的に判断し、他社より優れているか考えるのも大切です。
誠実な対応で相談から施工までサポート
仮に技術力のある蓄電池設置業者から説明を受けても、冷たい態度や雑な説明をされた場合は避けましょう。
丁寧な説明や態度は、コストや技術力以前に情報共有するために必要ですし、信頼性にも関わります。また、単純にストレスなく手続きを進められます。
電話対応や対面での説明の際に、担当者の言葉遣いや態度などを確認するのが大切です。
仮に担当者1人の問題だったとしても、教育環境に不備があるのは会社全体の課題といえるでしょう。
低価格での見積もりだけでなく施工品質も優れている
優良な蓄電池設置業者は、相場より少し安い費用で提供しているだけでなく、施工品質にも優れています。つまり、コスト・技術力共に優れた企業ということです。
しかし、前述の2項目を含めて、優良業者かどうか1社ずつ確認するのは大変な作業となってしまいます。また、判断の難しいポイントもあります。
そこで「相見積もりサービス」を利用してみてはいかがでしょうか。
相見積もりとは、複数社へ同時に見積もりを依頼する手続きを指します。また、無料相見積もりサービスでは、5社など複数社をサイト上で簡単に相見積もり依頼できます。
1社ずつに相談するよりも手間もかからず、短時間で完了するのが特徴です。
蓄電池の設置業者を選ぶ時は相見積もりがおすすめ
蓄電池の設置業者を探す時は、悪質な業者ではないかどうかを判断する必要があります。しかし、1社ずつ説明を受けていては、契約まで時間がかかりますし現実的ではありません。
そこで無料の相見積もりサービスを利用し、サービスサイト側へ見積もりに関する手続きや複数社への見積もり依頼を任せるのがおすすめです。
優良な蓄電池設置業者から比較検討を行い、電気料金削減や非常用電源として活用してみてください。
