パワコンの実際の寿命は?部品が手に入らなくなる前に一度点検しておこう!

えらぶ家 2022-6-15
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太陽光発電や蓄電池に必須のパワーコンディショナは、数十万円と決して安価なものではありません。そのため、太陽光発電や蓄電池をすでに導入しているご家庭や、その予定があるご家庭にとって、パワーコンディショナがどの程度持つのかは知っておきたい情報でしょう。

今回の記事では、パワーコンディショナの寿命は実際にどの程度なのか、また故障したときにはどのような対応が必要なのかについてお答えしていきます。

太陽光発電のパワコンの寿命は10~15年

太陽光発電協会(JPEA)では、パワーコンディショナ(パワコン)の寿命を10~15年とし、設置してからおよそ10年後に一度点検することを推奨しています。

一方、パワコンのメーカー保証は、1年と短いものもありますが、標準で10年、長い場合で15年間と設定されています。メーカーは通常、設計寿命よりも保証期間を短く設定しますので、パワコンの寿命が10~15年というのは確度が高いと考えられます。ただし、設計寿命自体も、製品を構成する部品の寿命や電気回路の寿命などから理論的に求めたものであり、設計寿命まで確実に稼働することを保証するものではありません。

実際のパワコンの寿命は?

おてがるでんち

それでは、パワコンの実際の寿命はどの程度なのでしょうか。

おてがるでんち

現時点では、設置から12~17年程度で故障したという報告が多いです。ただしこれらは、頻度が多い故障の年を挙げたものですので、平均的な寿命ではありません。3年程度で故障したという報告もあることから、12~17年で故障したというのは、初期不良などがなく、特に使用環境に問題がない場合のパワコンの寿命であると考えられます。

故障した際には買い替えとなることも

また、多くのケースで、部品交換ではなく、買い換えることになったと報告されています。パワコンの補修用部品の保有期間は、メーカーによって変動しますが、製品の製造中止から7~16年程度です。そのため、設置から12~17年も経ったこれらのケースでは、補修用部品がすでに手に入らなくなってしまったのでしょう。

このようなケースは、現在正常に稼働しているパワコンでもあり得ることです。そのため、10年程度で一度点検して、劣化した部品などを交換するのは、経済的にも良いことなのではないでしょうか。

蓄電池のパワコンの寿命も10~15年程度

一方、蓄電池のパワコンのメーカー保証も、太陽光発電用のパワコンと同じく、10年もしくは15年です。そのため、蓄電池のパワコンもメーカー保証期間に数年を加えた程度の寿命を持つと考えられます。

ですが、家庭用蓄電池の販売が本格化し始めたのは2015年前後ですから、2022年の現在においては、メーカー保証の期間以上、蓄電池のパワコンを使い続けた事例を示すことはできません。そのため、蓄電池のパワコンが太陽光発電用パワコンと同じく12~17年程度保つかどうかは、今のところ定かではありません。

しかし、蓄電池のパワコンに対しても、製造停止などの情報をチェックしておき、補修用部品の保有期間終了前に一度点検しておくことをオススメします。

パワコンが故障したら?

それでは、パワコンが故障した場合、どのような対応が必要なのでしょうか。

故障したパワコンは放置しない

まず、太陽光発電用や蓄電池用に限らず、故障したパワコンを放置することはオススメできません。

特に太陽光パネルは、発電してパワコンに電気を送り続けてしまうため、漏電のリスクがあり、火災などの原因となることがあります。そのため、故障を発見次第、パワコンにつながるブレーカーを全て落とし、その上で業者などに連絡を行いましょう。

一方、蓄電池は、充電が空の状態で放置すると過放電となり、劣化するという性質があります。従って、蓄電池のパワコンも業者に連絡するなどして、すみやかに修理・交換する方が良いでしょう。

施工IDを取得している業者に依頼する

また、パワコンの修理・交換には、「電気工事士」の資格が必要です。これは、法律で定められていることなので、資格を持っていない人は自分で修理・交換してはいけません。

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電気工事士の資格を保有している方でも、設置業者に連絡して、修理・交換してもらうことをオススメします。メーカーは、設置業者に「施工ID」と呼ばれる独自の設置許可証を発行しています。これは、施工IDを持たない業者の設置を禁止するものではありませんが、施工IDを取得していないとメーカー保証などの対象外となってしまいます。従って、パワコンの修理・交換は、対象メーカーの施工IDを持っている業者に依頼することをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
パワコンは、ほどんどのケースで予兆なく故障してしまうものです。そのようなときにすみやかに対応できるよう、ぜひ、この記事で説明したことを頭の片隅にでも入れておいてください。

▼パワコンの詳しい選び方はこちらからご確認ください。
蓄電池に必須のパワコン!その役割とは?パワコン選びのポイントも解説

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