電気の解約・契約手続きに必要な情報を解説!新電力への切り替え方法も説明
引っ越しなどの際に必要となる電気の停止や開始の手続き。この電気契約の手続きは、停止と開始が同じ電力会社か異なる電力会社かで変わります。
また、2016年からは、電力の小売全面自由化が始まっているため、東京電力や関西電力などの大手電力会社以外の新電力と電気契約を行うことも可能です。
今回の記事では、電気の解約や契約の手続きに必要な情報について説明していきます。新電力への切り替えについてもご紹介していますので、参考にしてください。
同じ電力会社で電気の停止と開始手続きを行う
近隣への引っ越し時などでは、電気の停止手続きも開始手続きも同じ電力会社で行うことがあります。その場合、電気の停止と開始手続きは、同時に行うことができます。
手続きは、電力会社の契約に関する受付への電話で行うこともできますし、電力会社のホームページ上で行うこともできます。
手続きに必要となる情報
この手続きを行う際には、以下の情報が必要となります。
・氏名
・電気を停止する住所(現住所)
・電気の使用停止日(引越し日)
・電気を開始する住所(引越し先の住所)
・電気の使用開始希望日(引越し日)
・お客様番号
なお、「お客様番号」は、「電気料金のお知らせ(検針票)」や領収書などに記載されています。また、「お客様番号」は、電話での手続きの場合、忘れていても手続きを進めてくれることがあります。ただし、その場合においても、契約者本人からの連絡であることが必要ですし、口頭での本人確認の問答が行われます。
手続きの際に決めること
また、手続きの際に、以下のような電気契約に関する内容を決める必要があります。
・契約種別(契約プラン)
・契約の大きさ(契約アンペア数、契約容量など)
・料金の支払い方法
「契約の大きさ」は、一般的な家庭であれば、同時に使用可能な消費電力の上限を決める「契約アンペア数」と言われているものです。
「料金の支払い方法」については、同じ電力会社での契約ですので、クレジットカード払いも銀行引き落としもそのままの情報が引き継がれます。しかし、電気料金を払込用紙で支払っている場合は、払込用紙の送付先の情報も必要です。
異なる電力会社で電気の解約と新規契約手続きを行う
関東地方から近畿地方へ引っ越しする際など、大手電力会社の電力管轄をまたぐ場合、引っ越し前の電力会社には解約手続きを、引越し先の電力会社には電気の新規契約手続きを行う必要があります。
解約手続きと新規契約手続きは、別々に行う必要がありますが、電話でも行うことができますし、インターネットでも行うことができます。
解約手続きに必要となる情報
電気の解約手続きは、引っ越し前の電力会社に行い、そこでは、以下のような情報が必要となります。
・氏名
・電気を停止する住所(現住所)
・電気の使用停止日(引越し日)
・お客様番号
新規契約手続きに必要となる情報
電気の新規契約手続きは、引越し先の電力会社に行います。このときには、以下の情報と、上述した「手続きの際に決めること」を伝える(入力する)必要があります。
・氏名
・電気を開始する住所(引越し先の住所)
・電気の使用開始希望日(引越し日)
・お客様番号
新電力への切り替え
新電力は、電力自由化をきっかけに設立された小売電気事業者のことですが、電気の使用環境によっては大手電力会社と契約するよりも電気代が安くなることがあります。
引っ越しの際に新電力へ切り替える
そのため、引っ越しを機に大手電力会社から新電力への切り替えを考えている方もいらっしゃると思います。
この場合、電気の解約と新規契約は、異なる電力会社で行うこととなりますので、「異なる電力会社で電気の解約と新規契約手続きを行う」と同様の手続きが引越し前の電力会社と引越し後の新電力に必要となります。
新電力と契約する場合、さらに、引越し先の電気メーターの「計器番号」もしくは「供給地点特定番号」が必要です。
供給地点特定番号は、検針票に記載されている、電気を供給している場所を特定する番号です。その地域の大手電力会社に問い合わせ、引越し先の住所を伝えることで調べてもらうことができます。
同じ住所で新電力へ切り替える
一方、引っ越し時などではなく、現在も電気を使用している住所で大手電力会社から新電力に切り替える場合、大手電力会社への解約の手続きは必要ありません。新電力に新規契約の手続きをすると、新電力から大手電力会社へ連絡が行き、大手電力会社との電気契約が解約されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
引越し時に必要となる電気の解約や契約ですが、様々な情報を伝えなくていはならないため、なるべく早い段階で行いたいものです。
また、現在は、新電力との契約も可能となっており、ご家庭の電力の利用方法も多様化しています。オール電化にするという手もありますし、太陽光発電や蓄電池を導入することも可能となっています。
ぜひ、この機会に電力の利用方法について考えてみてください。