売るより貯める!2019年問題を蓄電池で乗り切ろう!

エココト編集長 2022-6-14
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2019年問題って何?太陽光発電は損?

世間では様々な噂が飛び交い、情報が錯綜している2019年問題。太陽光発電は果たして損なのか?得なのか?

2019年問題とは

大まかにはFIT(固定価格買取制度)が開始された2009年の太陽光発電設置者が、2019年に固定価格による売電期間の満了を迎える事を指します。固定価格による売電期間の終了後、余剰電力の取り扱いをどうするかという問題のことです。
そんな問題が現在取り沙汰されており、現在この話にあらゆる尾ひれが付き、「太陽光発電は損をする」「太陽光発電の売値が下がる」と言った話が出てきています。

本当に損をするの?

2009年に設置された太陽光発電の設置数は56万件と非常に数が多いです。確かに2016年以前までの経産省ではFIT満期後の余剰売電価格が24円/kWhを目安に想定されていました。しかし、2016年以降はこの予想が大きく下回り、FIT満期後の余剰売電価格の目安想定は11円/kWhまで落ち込みます。
従って「2016年以前に太陽光発電を取り入れた方で、余剰電力の売電を考えていた人」にとっては損失が出る可能性もあります。
※FIT満期後の余剰電力売電価格に関しては、各電力会社及び買取業者によって異なるので必ずしも経産省の目安値の通りとは限りません。

今から太陽光発電を設置する人や自家消費者には関係がない

2016年以降に太陽光発電を設置された方や、電力の自家消費を考えている方にとってはあまり関係がありません。
むしろ太陽光発電の設置コストは年々下がっている為、今から設置して自家消費を目論むなら得をする事が大半です。

売るより貯めて自家消費!蓄電池を使おう!

おてがるでんち

FIT満期後の余剰売電価格が下降し続けている昨今ですが、余剰電力の使い道は自家消費用に貯めるが吉です。

おてがるでんち

現在売電をするのは得策ではない

現在大手電力会社が出しているFIT後の余剰電力買取料金表に目を通してみると、なんと全ての電力会社が10円/kWhを下回る状態です。
一部メーカーや新電力会社の中には10円/kWhで買取を公表している所もあります。しかし、この値段だといくら太陽光発電の導入コストが安くなっているとはいえ、売電で利益を出すと言うのは中々難しいです。
場合によっては出資分すら回収できない恐れがあります。そのため、現状を鑑みれば売電ではなく、余剰電力は自家消費する為の物と言う割り切りが大切なのかもしれません。

蓄電池って何?

蓄電池とは本来「二次電池」や「充電式電池」とも呼ばれる、1回限りではなく繰り返し使用する事の出来る電池の事です。
太陽光発電の話をする際に持ち出される蓄電池は、大型の家庭用バッテリーの事を指します。
太陽光発電における余剰電力を蓄えておく蓄電池となると、蓄えておける電量やサイズも非常に大型になってきます。
電池と言われて一般的に想像しがちなアルカリ電池やマンガン電池等とは全くの別物です。

蓄電池の初期費用は中々高額

電池と言われると、どうしても安価なイメージが有りますが、この太陽光発電の余剰電力を貯めておく蓄電池に関しては非常に高額です。
大凡では有りますが、蓄電容量が5kWhの物で80~120万円くらいが現在の相場です。高額な品だけに躊躇しがちですが、それでも現在の価格で売電するよりは断然導入するメリットは高いです。
現在では蓄電池をリース制で提供している業者も出てきています。各御家庭の電力消費量並びに電気料金を計上し、各御家庭に合ったプランの蓄電池を導入しましょう。

電力会社の夜型割引プランと併用しよう

少しでも電気料金を安くする為、蓄電池と合わせて活用したいのが大手電力会社の夜間割引プランです。大手電力会社にて提供されている夜間割引の適用時間帯は、通常23時~朝7時までの間となっております。
この電気料金が安い時間帯は通常の電力を使用し、電気代が高くなる朝7時以降は太陽光発電で貯めた電力を活用しましょう。太陽光発電により蓄電された電力を、時間帯に合わせてうまく活用する事で電気料金を更に安く済ませる事ができます。

蓄電池は自治体によって補助金が出る

本体価格が非常に高額な蓄電池ですが、実は国や自治体から補助金が出る場合があります。2022年は国から「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金」と言う名目での補助金が用意され、すぐに予算満了となりました。予算の追加を待ちましょう。
一方で地方自治体から出る補助金に関しては、現在も申請を受け付けている所があります。
現在蓄電池の導入を考えて居る方や、補助金の存在を把握して居なかった方は、国の補助金について情報を得るとともに、最寄りの地方自治体が蓄電池に対する助成を現在も行っているかどうか、すぐに調べてみてください。

電気料金を安くするだけではなく災害対策にもなる

日本は近年地震や台風等で度々甚大な被害を被っています。自然災害はいつ何時やってくるか、予想が付かないのが恐ろしいところです。
そんな時でも普段から太陽光発電により、蓄電池に十分な電量が溜まっている事で、夜間の急な停電にも迅速な対処ができます。蓄電池の導入は決して電気料金のみならず、災害対策にも非常に有用で有効な手段です。
情報量の多さと値段の高額さ故に躊躇してしまいがちな太陽光発電と蓄電池。人生において、もしもの時の備えは非常に重要です。皆様も一度御検討してみてはいかがでしょうか。

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