蓄電池導入により停電中でもWi-Fiに接続できるようになる!?
台風や地震などの災害が頻発する近年、長期的な停電が起こることも多くなっています。その際に、必ずと言っていいほどに途切れてしまうのがWi-Fiです。
しかし、このようなときにこそ、様々な情報の取得が必要となるため、何とか停電中でもWi-Fiが使えないかと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、停電中や停電復旧後にWi-Fiが繋がらなくなる理由について説明します。また、Wi-Fiが繋がらなくなってしまったときの復旧方法や、停電中でもWi-Fiを使用できるようにする方法についても解説していきます。
停電時にWi-Fiが繋がらなくなる理由
Wi-Fiは、家庭や会社などで、スマートフォンやノートパソコンなどをインターネット接続する際に利用される無線通信サービスです。このサービスは通常、屋内に設置された無線ルーターという通信機器によって提供されています。
この無線ルーターは、さらに、ADSL回線やケーブルテレビ回線ではモデム、光回線では終端装置(ONU)と繋がっています。これらの機器は、全て電力で稼働しているため、停電時にはWi-Fiが繋がらなくなります。
従って、Wi-Fiによるインターネット接続はもちろん、IP電話も停電中には使うことができません。
なお、モデムやONUによっては、無線ルーターの機能も搭載していることがあります。
モバイル通信は停電中でも使えることがある
その一方で、LTEや5Gなどのモバイル通信は、停電中も接続できることがあります。これは、モバイル通信の電波をキャッチする携帯電話基地局が蓄電池や無停電電源装置(UPS)を備えていることがあるからです。
しかしながら、災害によって基地局に不具合が生じることもありますので、必ずしもモバイル通信が使えるわけではありません。
また、災害時には、通信キャリア各社が移動基地局車を災害地に設置することがありますので、モバイル通信の復旧は比較的早いです。
停電復旧後でもWi-Fiが繋がらなくなる理由とその対策
Wi-Fiは、電力で稼働している無線ルーターによって提供されているため、停電復旧後はすぐに使えるようになりそうです。
しかし、いくつかの理由から停電復旧後でもWi-Fiが繋がらなくなることがあります。
通信機器の起動順序が誤っている
停電復旧後には、モデムやONUと無線ルーターが同時に起動します。しかし、製品によっては、モデムやONUを起動した後、しばらく時間をおいてから無線ルーターを起動しないと、正常にインターネット接続できないものがあります。
そのため、以下の手順を踏むことで、Wi-Fiに接続できることがあります。
1. モデムやONUと無線ルーターの電源をオフにする。
2. モデムやONUの電源をオンにする。
3. 数分時間をおく。
4. 無線ルーターの電源をオンにする。
通信機器が故障
雷や停電復旧時に通信機器へ高電圧が加わったり高電流が流れたりすることがあり、故障の原因となることがあります。
この場合、機器の修理や交換が必要になります。しかし、電源アダプタのみが故障していることもあり、この場合はアダプタのみの交換で済ませることができます。
このような故障の対策としては、雷が鳴っているときや停電時にはコンセントを抜くという方法が有効です。また、落ちたブレーカーを上げるとき、コンセントを抜いておくことも故障を避けるためには大切です。
過電流対応の電源タップを活用することも、確実というわけではありませんが故障防止には効果があります。
通信回線に障害が発生
災害時には、回線事業者のNTTなどの通信回線に障害が発生する可能性があります。その場合には、Wi-Fiも含めたインターネット回線への接続ができなくなり、復旧するまでWi-Fiは使うことができません。
障害発生時には、事業者のホームページやSNSなどで情報が開示されているはずですので、確認してみると良いでしょう。
停電中でもWi-Fiを使えるようにするには
停電でWi-Fiが繋がらなくなる原因は、通信機器に電力が供給されないことが理由ですので、蓄電池などを導入することで停電中でもWi-Fiが使えるようになります。
そのほか、スマートフォンのデザリング機能を用いたり、モバイルWi-Fiを利用したりすることで、Wi-Fiに接続することが可能です。ただし、モバイル通信を介してインターネット接続するため、回線容量は小さい上に契約プランに依存します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Wi-Fiは、電力を必要とする無線ルーターによって提供されているものであるため、停電中には使えなくなります。さらに、近年では、固定電話をIP電話にしている家庭も多く、停電中の不便さがより大きく感じられるのではないでしょうか。
これらに対する最も有効な手段は蓄電池を導入することですので、ぜひこの機会に蓄電池導入をご検討してみてはいかがでしょうか。