備蓄水・食料ってどれくらいの量が適切?賢い備蓄方法もご紹介

いつ起こるか分からない災害。
怪我はしなかったとしても、「食」を確保できなかった場合、救助や救援が届くまでの数日間、非常に苦しい思いをしなければならない可能性があります。
水や食料の備蓄が推奨されていますが、あまりに買い込みすぎてもスペースを取ってしまいますよね。
一般的に、備蓄水や備蓄食料はどれほどの量が適切なのでしょうか?
備蓄水の量はどれくらい?
一般的に、備蓄水の量は「3日分」が理想とされています。
しかし、より一層良いのは「1週間分」です。
最低ラインが3日分で、スペースに余裕がある場合は1週間分を目安にすると良いでしょう。
水の場合、1人あたり1日3リットルが必要です。「そんなに飲まないよ」と思うかもしれませんが、これは飲料用だけではなくて調理用の水も含まれた量。
大人2人だと、3リットル×2人×3日分=計18リットルが目安といえます。これをペットボトルに換算すると、2リットルのペットボトルが9本必要な計算に。2リットルが9本となると、かなりのスペースを取りますよね……。ましてお子さんがいれば、その本数はさらに増えるでしょう。
スーパーに市販されているペットボトルは、1年程度の賞味期限が一般的です。しかし最近では、賞味期限が5年10年と長い備蓄水も発売されているので、ホームセンターやインターネットなどで探してみるのもおすすめです。
備蓄食料の量はどのくらい?
備蓄食料も、備蓄水と同じように最低ラインが3日分で、安心なのは1週間分です。
ただ、食料ならなんでも良いというわけではないことにご注意ください。
災害後は、ガスや電気が使えなくなることがほとんどです。
そのため備蓄するときには、「調理の必要がある食品」は避けておきましょう。
パッとその場で食べられるような食品が、備蓄に向いているといえます。
例えばレトルト食品。パウチタイプなら、パウチを開ければそのまま食べられるので便利です。賞味期限が比較的長めなのもメリットといえるでしょう。
乾麺や即席めんなども重宝します。災害後はお湯が使えなくなるので満足な調理はできなくなりますが、例えばパスタなどは水にひたしておけば4時間程度で食べられる状態になります。ゆでたてのぷりぷりな食感ではありませんが、「食べられる」ことが先決なのでおいしさは二の次にしましょう。パウチのレトルト食品と合わせて食べるのもおすすめです。
非常食として開発されている食品も、備蓄用に保管しておくと安心です。例えば、水やお湯を注ぐだけで食べられるアルファ米。昔ながらの備蓄用食品である乾パン。最近では、火や電気を使わずにあたためられるレスキューフーズも登場しました。
他にも、賞味期限の長い缶詰や、栄養補給用の野菜ジュースなど、缶に入った食品もおすすめです。
かしこい備蓄のコツ
備蓄用に保存してある水や食料。
ふと見たら、賞味期限がとっくに切れていた!……なんてあわてた経験がある方は決して少なくないでしょう。
備蓄用なので「手を付けない」のは良いことですが、いざというときに口にできない状態だったら意味がありません。
買い溜めたものを捨てるのも勿体ないですし、かしこく備蓄して、無駄のない暮らしをしましょう。
専門家が推奨している備蓄のコツ、それが「ローリングストック」です。
普段から多めに買い置きをして、賞味期限が近くなったものから順次消費。なくなったらその分だけまた買い足していくことで、無駄を防げます。
食品はもちろん、トイレットペーパーなどの日用品にも効果的ですよ。
この「ローリングストック」のポイントは、「手を付ける」ことにあります。
「備蓄用!」と意識をしていると、手付かずの場所に保管し、そのまま忘れてしまいがちです。
ローリングストックは、多めに買い置いて順次使っていくことで、需要と供給がうまく循環。いつのまにか賞味期限切れで破棄……といったリスクが格段に下がるのです。
備えておきたい避難所生活に必要なもの
備蓄水や備蓄食料は、有限です。
ライフラインが復旧するよりも早く、底を尽きてしまうこともあるでしょう。
そのままだと命の危険があるので、避難所生活を強いられるケースは少なくありません。
しかし、水や食料がない状態で頭を働かせるのはなかなか難しいもの……。
万が一の事態に慌てないで済むよう、今のうちに避難所生活に必要なものをまとめておきましょう。
備えておけば、リュック一つだけを持ち出せば済みますね。
・【トイレ関係】携帯トイレ、トイレ用の紙、生理用品など
・【衛生関係】歯ブラシ、歯磨き粉、マウスウォッシュなど
・【就寝関係】耳栓、アイマスクなど
・【寒暖関係】保冷タオル、うちわ、手袋、カイロなど
・【あると便利】ゴミ袋、ラップ、着替え、スリッパなど
まとめ
備蓄水や備蓄食料は、最低限3日分は確保しておきましょう。
「ローリングストック」なら、賞味期限切れのリスクが格段に下がるのでおすすめです。
また万が一の避難所生活にも備えて、持ちものをリュックにまとめておくと安心です。
災害はいつ起こるかわかりません。特に停電や断水が起こると、生活の危機に直結します。
蓄電池なら、電力の供給減を切り替えるだけで家庭の電力が復旧。家電がいつも通りに使えるだけでも、災害時の不安や不便、リスクを大幅に減らすことができます。
備蓄用品の見直しと共に、ぜひ蓄電池もご検討ください。
▼以下の記事では、水回りの備蓄品とその代用品について解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
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