停電したらまず何をするべき?具体的な対策と家庭用蓄電池の魅力をチェック
停電したらまず何をするべき?
もし不意の停電が起こったとしたら、まずは以下のような対応を行うことが考えられます。
あらかじめ詳細を確認し、必要な対策について把握しておきましょう。
ブレーカーを確認する
停電したらまずは自宅のブレーカーを確認し、正常に稼働しているかを把握しましょう。
もし自宅だけが停電している場合には、ブレーカーが落ちている可能性が考えられます。
ブレーカーには「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」の3種類があり、それぞれ以下のような理由で停電を引き起こすことがあります。
<アンペアブレーカー>
電力会社と契約した値を超えた電気を使用した場合、ブレーカーが落ちて停電する仕組みになっています。
使用する電気を減らすか、契約しているアンペア数を見直すことで改善が見込めるでしょう。
<漏電ブレーカー>
自宅で漏電が起こっている場合に、ブレーカーを落として停電させます。
絶縁体の劣化などといったトラブルが考えられるので、原因の究明と必要に応じて電力会社への連絡などを行いましょう。
<安全ブレーカー>
回路の容量を超えた電気が流れた場合に、ブレーカーを落とすことがあります。
家の一部だけが停電するのが特徴で、使用する電気の制限やコンセントを別回路で使用することで改善することがあります。
自宅が停電したら、まずこれらのブレーカーを確認して状況の把握を進めてください。
近所一帯が停電したら
自宅だけでなく近所一帯が停電したら、電力会社に連絡をして状況の確認と必要な指示を仰ぐことが考えられます。
電力会社のホームページに停電情報が記載されていることもあるので、スマホなどからネットを介して情報を集めるのもいいでしょう。
近所一帯が停電したら、しばらく電気の使えない状態で過ごさなければならないケースも考えられます。
そのため停電時における適切な過ごし方を理解しておくことが、対策のひとつに挙げられるでしょう。
次項では、停電中の時間を適切に過ごすための方法を確認します。
停電したら注意したいこと
もし停電したら、万が一に備えていくつか注意しておきたいポイントがあります。
停電中の時間を安全に乗り越えられるように、下記の要素は特にチェックしておきましょう。
一部家電のプラグをコンセントから抜いておく
停電したら家電のプラグをコンセントから抜き、復旧後に起こる万が一の火災や事故を防ぐことが必要です。
全てのプラグを抜く必要はありませんが、たとえば下記のような電化製品はなるべく対応することが推奨されています。
・アイロン
・ドライヤー
・シーズヒーター
・ハンドミキサー
・電気ドリル
・電動ノコギリ
一般的に「加熱する家電」と「回転する家電」は、事故の原因になり得るので停電したらプラグを抜くようにしましょう。
また、パソコンも停電の復旧による影響でデータの消失や周辺機器の破損等のトラブルに見舞われる可能性があります。
こちらも停電したら作業を中断し、プラグをコンセントから抜くようにしてください。
冷蔵庫の開閉はなるべくしない
停電中は冷蔵庫も使用ができないので、無闇に扉を開閉することはひかえるのがポイントです。
開け閉めを繰り返すと冷蔵庫内の冷気が逃げてしまい、保存している食品の温度が上がる可能性があります。
停電したらなるべく冷蔵庫を使わず、中身をそのままで保存するように注意しましょう。
夏は熱中症にも注意
停電したらエアコンなどの機器が使えなくなるため、夏場の熱中症には注意が必要です。
水分をこまめに補給し、窓を開けて室内に暑さを溜め込まないように工夫しましょう。
冬の場合は逆に寒さに注意し、暖房が使えない分毛布などを使って体を冷やさないようにするのがポイントです。
停電に備えるには家庭用蓄電池がおすすめ
停電に備えて家庭用蓄電池を準備することも、最近はひとつの対策として数えられるようになっています。
蓄電池に貯めた電気を使うことで、停電中でも家電を使っていつも通りの生活を続けることができるのです。
家庭用蓄電池の導入を検討することは、長期的な面での停電対策になるでしょう。
家庭用蓄電池のメリット
家庭用蓄電池には、停電時の電力を賄えるというメリットがあります。
普段から電気を蓄えておくことで、停電しても通常と同じように家電製品を利用することができます。
容量の多い蓄電池を選べば、長時間の停電にも対応することが可能な点も魅力です。
たとえば7.2kWhの蓄電池であれば、テレビ、冷蔵庫、照明器具、携帯の充電、パソコン、扇風機といった家電を12時間程度同時に使い続けることができます。
停電による不安を減らせることから、家庭用蓄電池の導入に大きな意味が見出せるでしょう。
他にも太陽光発電と組み合わせて、お得に電気を使える点もメリットになります。
太陽光によって発電した電気を蓄電池に貯めておけば、電力の自産自消が可能となります。
電力会社との契約を深夜料金が安いプランに乗り換えて、「昼間の電気は太陽光発電と蓄電池で賄い、深夜の安い時間帯だけ電力会社から買う」といった賢い使い方も考えられます。
このように複数のメリットが見出せることから、停電対策をきっかけに蓄電池を導入するご家庭も増えています。
停電したらどうするか考えることが大切
「停電したらどうしよう」と考えることは、具体的な対策を知るきっかけになります。
災害などの万が一に備えることにもつながるので、この機会に停電対策について考えてみてはいかがでしょうか。