太陽光発電が普及した理由は?導入する際のメリットやデメリットも解説!

エココト編集部 2022-6-15

近年、目にすることが多くなった太陽光パネルですが、ここまで太陽光発電が普及したのは、その導入のメリットが大きいからです。

今回の記事では、この太陽光発電を導入するメリットについて解説します。また、リスクやデメリットについても説明していますので、太陽光発電を導入する際の参考にしていただけると幸いです。

普及拡大が続く太陽光発電

太陽光を電力に変換する太陽光発電システムは、今や多くの一般住宅に設置されるようになっています。その普及率は、世帯全体の6.9%に達しており、戸建て世帯に限れば12.3%にも及びます。

参考:環境省 令和2年度家庭部門のCO2排出実態統計調査

太陽光発電が普及を続けている理由

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それでは、なぜこれほどまでに太陽光発電システムを設置する家庭が増えたのでしょうか。その理由としては、以下が挙げられます。

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・システム購入費に対する補助金がある。
・発電した電力の高額な買取り制度がある(FIT制度)。
・太陽光発電システムの導入費が年々低下している。
・災害対策(停電対策)になる。
・温暖化対策になる(二酸化炭素の排出量を抑制できる)。

ただし、太陽光パネルの価格が低下したことから、現在は購入費に対する国の補助金はありません。しかし、地方自治体によっては、現在でも太陽光パネルに補助金を設けていることがありますので確認してみましょう。

また、電力の買取り制度は現在も続いていますが、その買取価格は年々下がっています。これも、太陽光パネルの価格が下がったことが理由です。なお、この買取価格は、初期費用を一定期間で回収できるように設定されています。

太陽光発電を導入するメリット

そして、一般住宅に太陽光発電システムを導入すると、具体的には以下のようなメリットがあります。

電気代を節約できる

太陽光パネルは、1kW当たりの容量で年間1000kWh程度の電力を発電することができます。過去8年間(2012年度~2019年度・消費税10%で計算)の電力の平均単価が26.44円/kWhなので、これを全て家庭の電気に使うことができれば、容量1kWの太陽光パネルで年間26,440円の電気代が節約可能です。

この場合、2022年における太陽光発電のシステム費用がおよそ25.9万円/kWなので、10年程度でシステムの初期費用が回収できることになります。
年々電気代が高騰していることを考えると、さらに節約効果は大きくなる可能性があります。

参考:経済産業省 令和3年度以降(2021年度以降)の調達価格等についての委員長案

余った電力を買い取ってもらえる

太陽光発電によって生産した電力は、固定価格買取制度(FIT制度)によってシステム導入から10年間、一定金額で買い取ってもらえます。2022年にシステムを導入した場合の買取価格は17円/kWh、2023年に導入した場合は16円/kWhと、電力の平均単価よりも安いですが、発電した電力は無駄にはなりません。

太陽光パネルは20〜30年使用できる

太陽光パネルの寿命は、およそ20〜30年と言われています。システムの初期費用が10年程度で回収できるとすると、その後発電した電力は、家庭で消費するにしても売電するにしても、家庭の利益となるものと考えることができます。

蓄電池も併用すれば夜間でも発電した電力を使える

一般的な家庭の電力消費量は、一日11.7kWhと報告されています。そのため、標準的な容量(6.0kW)の太陽光パネルを導入したとしても、発電と同時に家庭で使い切ることは困難です。

しかし、蓄電池と併用することで夜間でも発電した電力を使うことが可能になります。

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参考:環境省 地方別世帯当たり年間電気消費量(固有単位)

停電時でも電気を使える

太陽光発電システムを導入していれば、災害などで停電が起こっても引き続き電気を使い続けることができます。

しかし、太陽光発電システムが設置されているだけでは、日射量のない夜間や雨の日に電気を使うことはできません。その点、蓄電池も設置することで、夜間などでも電気が使えるようになります。

太陽光発電導入のリスクやデメリット

その一方で、太陽光発電システムを導入すると、以下のような、リスクがあり、またデメリットが生じることがあります。

初期費用が高額

太陽光発電システムの導入費は、上述したように、2022年現在25.9万円/kWです。

そのため、平均的な容量である6.0kWの太陽光発電システムを導入すると、その価格は155.4万円となります。この価格は、いずれ回収できるとしても、非常に高額です。

メンテナンスが必要

太陽光発電システムは、FIT制度でメンテナンスが義務付けられており、およそ4年に1回、メンテナンスを実施することが推奨されています。その費用は、平均すると年間0.30万円/kWと報告されています。

つまり、システムの容量を6.0kWとすると、メンテナンス費用は年間1.8万円となります。

参考:経済産業省 令和3年度以降(2021年度以降)の調達価格等についての委員長案

発電量が天候に依存する

太陽光発電の発電量は、日射量に依存します。そのため、雨の日はほとんど発電しませんし、曇りの日では発電量が小さくなります。

また、地域によってもその発電量は異なります。例えば、容量1kW当たりでは、秋田の平均的な発電量が年間1,095kWhであるのに対し、高知では年間平均1,339kWhもの電力を発電することが可能です。

参考:環境省 各地の年平均日射量と年間予想発電量(都道府県庁所在地の地域別発電量係数)

設置リスクがある

太陽光パネルは、メーカーによりますが、1枚当たり十数キロの重量があります。1枚の発電容量が100〜300W程度ですから、容量が6.0kWの場合は、300キロ近くの重さが屋根などにかかります。

しかし、パネルの重量が屋根の一点にかかるわけではなく、また屋根には一定の強度がありますので、重量が問題になることはありません。むしろ、台風などによって発生した強風により、パネルが飛散することが問題となっています。

また、太陽光パネルに反射された光が近隣トラブルの原因となることがあります。太陽光パネルは、北面に設置すると、南方向から差し込む太陽光を反射します。これが、近隣の住宅などに差し込み、トラブルに発展している例があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
太陽光発電は、導入費が高額であるものの、長い目で見れば比較的小さいリスクでリターンが得られる設備です。
また、蓄電池と併用すれば、災害時の停電対策ともなりますので、ぜひ蓄電池と共に導入をご検討してみてはいかがでしょうか。

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