家庭用蓄電池に必要な【容量】を徹底解説 すべての条件を満たすkWhとは

えらぶ家 2022-6-24
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蓄電池の容量(単位:kWh)とは、貯めることが可能な電気の量を言います。現在市販されている家庭用蓄電池の容量は、おおよそ4kWh〜16kWhですが、どのくらいの容量の蓄電池を購入すれば良いか疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回の記事では、太陽光発電の活用や停電への備え、電気代節約を目的とする場合に必要な家庭用蓄電池の容量について説明していきます。

太陽光発電の余剰電力を活用するには

太陽光パネルを設置している家庭で日中に発生する余剰電力。この余剰電力は、もちろん売電することが可能です。しかし、売電価格は年々低下傾向にあるため、家庭で消費する方が電気料金を抑えられるようになるでしょう。それでは、蓄電池で余剰電力を活用するには、どの程度の容量を必要とするのでしょうか。

余剰電力分の容量が必要

太陽光発電による余剰電力を余さず蓄電池に充電して夕方以降に使用する場合、蓄電池に必要な容量は一日の余剰電力程度となります。この余剰電力は、太陽光発電のモニターで見ることができますし、売電をしている家庭では電気料金の明細に記載されています。例えば、月の余剰電力が600kWhでしたら、その電気量を月の日数で割れば、およそ20kWhとなるので、20kWh程度の容量があれば十分です。ただし、太陽光の発電量は、季節によって3〜4割ほどの振れ幅があるので注意しましょう。

災害などによる停電に備えるには

それでは、災害時の停電に備えて蓄電池を導入する場合には、どの程度の容量の蓄電池が必要となるでしょう。例えば、停電時でも冷蔵庫とテレビ、複数の照明は使いたいと考える場合、合計の消費電力は600W(0.6kW)程度ですので12時間使用すると7.2kWhとなります。以下に主要な電化製品の消費電力をまとめていますが、蓄電池のみで停電を乗り切るにはそれなりの容量を必要としますので、停電の備えとしては大容量タイプが良いでしょう。

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冷蔵庫・・・100〜300W
液晶テレビ・・・300〜500W
照明・・・10〜100W
デスクトップパソコン・・・100〜300W
ノートパソコン・・・50〜120W
エアコン・・・300〜3000W
洗濯機・・・200〜400W
IH調理器・・・1400〜3000W
電子レンジ・・・1000〜1400W
炊飯器・・・350W〜1200W

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太陽光発電と併用すれば長期間の停電にも対応可能

また、太陽光発電と併せて使用すれば蓄電池はより有用です。近年、大規模な災害で1週間以上停電が続いたこともありました。ですが、日中に太陽光発電で蓄電池を充電することで、使用できる家電製品は限られますが、長期間の停電にも対応できます。例えば、常に稼働させておきたい冷蔵庫は、消費電力を200Wとすれば一日で4.8kWhです。つまり、蓄電池の容量が7.2kWhでかつ充電が十分にできれば、夜間に照明やテレビを使用しても丸一日の使用が可能となるのです。

蓄電池の出力値にも注意

なお、家庭用蓄電池の出力は、1000〜3000Wと一度に使用できる電気量が限られていますので、蓄電池の導入時には出力の値も注意すると良いでしょう。

夜間に充電して電気代を節約するため

電力会社や料金プランによりますが、夜間の電気料金は安く設定されています。そのため、夜間に蓄電池を充電し、日中や夕方に貯めた電気を使うことで電気料金を節約することができます。ただし、家庭用蓄電池は、年々価格は低下しているものの、現在でも高価なものです。そのため、電気代の節約だけを目的とすると採算が取れません。ですので、上で説明した太陽光発電との併用による余剰電力の活用、さらには売電も併せて行うことでより効率的に蓄電池を利用することができるでしょう。

家庭用蓄電池についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
家庭用蓄電池のメリットやデメリット!補助金制度や価格、設置方法も紹介

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