蓄電池を利用してピークシフト!節電だけでなくCO2削減にも貢献!

エココト編集部 2020-7-14

ピークシフトは、国や電力会社が長年推進してきた試みです。エネルギーを無駄なく、効率的に利用するために行われ、発電コストや二酸化炭素の削減につながります。

蓄電池を入手しやすくなった現在では、ご家庭でも気軽にピークシフトを実施できるようになり、日本のエネルギー問題や環境問題へ貢献できるようになっています。

今回の記事では、ピークシフトが必要な理由やピークシフトを推進するために行われてきた試み、またピークシフトに対する蓄電池の有用性について解説します。太陽光発電などの増加で生じる電力需要の偏りと、それに対して蓄電池が必要不可欠であることについても説明していきます。

ピークシフトとは

ピークシフトとは、電力消費を電力需要がピークとなる時間帯からシフトすることです。

ピークシフトが必要な理由

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電気は、一定の電力を常時生産する原子力発電や水力発電と、需要に応じて電力を生産する火力発電から供給されています。

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そのため、電力需要のピークが大きくなるほど、火力発電の稼働率を上げる必要があり、石炭や石油、天然ガスの使用量が増大します。

また、電力会社は、常に需要以上の供給能力を保持する必要があるため、場合によっては発電所の新規建設も考慮しなくてはなりません。

ピークシフトを推進するための試み

その対策として推進されたのがピークシフトです。

電力会社は、電力需要の少ない時間帯の電気代を安く設定。また、電気契約者には、契約アンペア数や契約容量といった、同時使用できる最大電力を設定し、最大電力が大きくなるほど高い料金を課しました。

さらに、近年の節電意識の高まりから、ピークシフトを実施する電力消費者が増加。その結果、深夜と日中で約2倍もの開きがあった電力使用量は、現在1.7倍程度となっています。

参考:経済産業省

太陽光発電の増加による電力需要の偏り

しかし、最近では、天候などの自然状況に左右される太陽光発電や風力発電といった不安定な電源が増加。日射量の多い日と少ない日との間で電力消費量が変動してしまうなどの新たな電力需要の偏りが発生しています。

また、日射量の多い日には、電力消費量の低下や太陽光パネルで発電した電気の売電などによって、送電網に流れる電力が増大し、送電網に負荷を与えていることも問題となっています。

蓄電池を利用したピークシフト

そこで、有用となるのが、近年価格低下が進んでいる蓄電池です。

蓄電池は、電力需要が少ない深夜に充電して、電力需要が多い昼間に放電するといった使い方ができるので、ピークシフトのさらなる進展が見込めます。

また、太陽光発電と併用する場合、日射量の多い日に充電して少ない日に放電することができるので、電力消費量の平準化に役立ちます。

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実際、大手電力会社は、大規模な蓄電池システムを次々と導入。電力の需給ひっ迫時には、蓄電池からの放電によって送電網からの電力使用を抑制するシステムを構築しています。

家庭用蓄電池でもできるピークシフト

ピークシフトは、蓄電池を導入すれば、ご家庭でも実施することができ、電気代の節約に役立ちます。

まず、一部の電力会社は、電力の上限を契約アンペア数として設定。契約アンペア数が大きいほど、高い基本料金を課しています。そのため、電気を多く使う時間帯に蓄電池から放電するようにすれば、契約アンペア数を引き下げ、基本料金を安くすることができます。

また、電力会社の多くは、深夜の電気料金が安い料金プランを提供していますので、深夜に充電して昼間などに放電すれば、電気代の節約につながります。

蓄電池と太陽光発電を併用して自産自消

蓄電池を太陽光発電と併用すれば、自産自消さえも可能となります。

蓄電池と太陽光発電の両方を導入しているご家庭では、日中に太陽光発電で発電して蓄電池に充電。朝夕などの電力消費量の多い時間帯に放電するなどの使い方ができます。

もちろん、ご家庭の電力消費の全てを賄うには、大容量の太陽光発電と蓄電池が必要ですが、電力会社から購入する電気を削減できることは確かです。

このような蓄電池の利用は、電気代の節約につながるのはもちろんですが、日本全体の電力需要を平準化するためにも極めて重要なことです。そして、それは、日本の電力需給を安定化させると共に、災害に対する対策にもなります。

まとめ

以上、ピークシフトや電力需要を平準化することの重要性について解説しました。

ピークシフトは、蓄電池を導入しやすくなった現在、ご家庭でもできるものとなりました。この取り組みは、ご家庭の総電力消費量が変わらなくても、日本全体で考えれば節電となり、二酸化炭素の排出量削減にもつながります。

また、蓄電池は、太陽光発電を導入しているご家庭では、より不可欠な設備となっています。太陽光発電の発電量の不安定性を緩和すると共に、ピークシフトから一歩進んだ自産自消をも実現してくれます。

蓄電池は、地球温暖化や気候変動などに対する対策ともなり得るので、これを機に導入をご検討してみてはいかがでしょうか。

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