家庭用蓄電池を後付けする際の注意点は?必要となる工事についても解説

エココト編集長 2020-3-26
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売電価格が低下しつつある現在、太陽光発電の効率的な運用を目的とした家庭用蓄電池の導入が進んでいます。また、停電対策に蓄電池を導入するご家庭もあるでしょう。この記事では、太陽光発電をすでに導入している家庭での、家庭用蓄電池を後付けする際の注意点について解説していきます。どのような工事が必要かについても説明するので、是非参考にしてください。

太陽光発電を導入している家庭で蓄電池を後付け

太陽光発電をすでに運用している家庭で蓄電池を後付けする場合、どのような発電・蓄電システムを構築するかについて事前に考えておく必要があります。さらに、既存の太陽光発電システムと構築する発電・蓄電システムによって、どのような蓄電池やパワーコンディショナー(パワコン)を選べば良いかや工事の内容は異なります。

パワコンによって蓄電池選択や工事内容は異なる

まず、太陽光発電のパワコンが蓄電池と両用(ハイブリッド)であれば、蓄電池本体の購入だけで済みます。しかし、既存のパワコンが太陽光発電専用であれば、ハイブリッドパワコンに交換したり、蓄電池と共に蓄電池用パワコンを購入する必要があります。

家庭用蓄電池の設置工事

続いて工事ですが、どのケースの工事でも大まかには以下の手順を必要とします。ただし、「蓄電池と周辺機器の設置」では、蓄電池が屋外型の場合はコンクリートの基礎打ちや蓄電池のボルト止めが必要ですし、蓄電池本体の導入だけで済む場合は周辺機器の設置が不要となるでしょう。一方、配線工事については、ケースによって大きく違ってきます。

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1. 事前調査
2. 蓄電池と周辺機器の設置
3. 配線工事
4. 動作確認

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蓄電池本体だけの導入で済むケース

設置済みのパワコンが太陽光発電・蓄電池両用である場合、蓄電池本体の導入だけで発電・蓄電システムの構築が可能です。ただし、蓄電池によっては、パワコンと蓄電池の配線間にコンバータが必要になることがあります。この場合の配線工事ですが、既存の配線やハイブリッドパワコンの機能によっては、ハイブリッドパワコンと蓄電池の間の工事だけで済むことがあります。ただし、分電盤の配線工事を要する場合もありますし、蓄電池の放電を特定のコンセントに限る発電・蓄電システムでは、パワコンとそのコンセント間の配線工事が必要となる場合があります。

蓄電池と蓄電池用パワコンをセットで導入するケース

設置済みのパワコンが太陽光発電専用である場合に、蓄電池と蓄電池用パワコンを導入するケースについて説明します。この場合、ほとんどのメーカーの蓄電池を導入できるというメリットがあります。しかし、パワコン間の配線工事のほか、蓄電池用パワコンと分電盤間の配線工事も必要となります。なお、蓄電池用パワコンが蓄電池に内蔵されている製品もあり、この場合は配線工事がいくらか簡素化されます。太陽光発電用パワコンがまだ新しく、パワコンを交換するには早いと思われる方が選ぶケースと言えるでしょう。

ハイブリッド蓄電池を導入するケース

設置済みのパワコンをハイブリッドパワコンに交換した上で蓄電池を導入する場合、発電・蓄電システムの構築はより簡素なものとなるでしょう。また、蓄電池とメーカーを揃えたハイブリッドパワコンを導入することで高効率に蓄電池を利用できますし、既設の太陽光パネルに合わせた蓄電池の選択も可能です。ただし、配線工事については、パワコンと分電盤間、蓄電池とパワコン間のほか、太陽光発電とパワコン間も工事が必要になるというデメリットがあります。パワコンが10年程度で交換が必要となることから、太陽光発電用パワコンを長く使っている方におすすめのケースです。

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