太陽光パネルにメンテナンスは必要?メンテナンス費用の相場もご紹介!

えらぶ家 2020-7-2
太陽光発電パネルのメンテナンスに関する記事中のイメージ画像です。

太陽光パネルは、蓄電池と異なり保守点検が義務付けられています。しかし、その内容や方法、かかる費用について、知識がない方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、太陽光発電設備のメンテナンスの詳細について解説します。メンテナンス費用も併せてご紹介しますので、参考にしてください。

太陽光パネルにはメンテナンスが必要?

太陽光発電設備は、改正FIT法が施行された2017年4月1日より、定期的な保守点検が義務付けられました。とはいえ、保守点検の方法が法で定められているわけではなく、日本電機工業会や太陽光発電協会のガイドラインに従って保守点検の実施計画を自ら策定し、実施することが求められています。

事故・トラブル防止にメンテナンスは重要

このメンテナンスの義務化は、太陽光発電を原因とする事故が発生したり、太陽光発電を運用していく中で様々なトラブルが起きる可能性があることなどを受けて決まったことです。

おてがるでんち

事故については、パネルの下へのケーブルの挟み込み等によるケーブルの発火や、台風等の強風に伴う太陽光パネルの飛散などが起きています。

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また、トラブルについては、動物を原因とするパネルの破損・腐食や、ファンの目詰まりによるパワーコンディショナの停止などが報告されています。

定期的なメンテナンスは、このような事故原因を事前に察知すると共に、機器のトラブルを素早く発見・対処し、太陽光発電の稼働率を向上させることを目的としています。

参考:経済産業省

メンテナンスの頻度・内容・方法

それでは、実際にどのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。ガイドラインでは、メンテナンスの対象として、周辺機器も含めた以下を提示しています。

保守点検の対象
・太陽光パネル
・パワーコンディショナー
・接続箱、集電箱
・配線
・ブレーカー
・電力量計
・制御・監視装置
・センサ類
・パネルを設置した屋根や架台など

そして、以下のような内容が一例として挙げられています。

設置1年目点検

太陽光発電の稼働後1年目に、初期不良を発見するため、専門技術者によって点検することが求められています。この点検は、十数年という長い期間、太陽光発電を稼働させるために重要です。

設置5年目点検

1年目点検以降は、専門技術者によって4年毎に点検することが求められています。これらの点検では、機器や部材の劣化・破損状況を確認し、必要に応じて補修を行います。また、機器メーカーによっては、点検を設定していることもあるので、別途実施します。

9年目以降の点検では、機器の部品の保証期間を確認し、期間終了となる前に消耗部品の交換などを行います。また、必要に応じて機器そのものの交換も検討します。

日常点検

日常的な点検は、専門技術者が行う必要はありませんが、所有者などによって毎月1回程度は実施することが求められています。

その内容は、目視による点検が大部分です。太陽光パネルの上にゴミなどがないか、機器の筐体や配線ケーブル、架台などに腐食や傷、サビなどがないかを確認します。そして、問題があるようでしたら、専門技術者を要する販売店やメーカーなどに連絡します。

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また、パワーコンディショナなどは、メーカーによって定期的なファンの清掃等を必要とするものがありますので、取扱説明書などを確認してメンテナンスを実施します。

なお、目視による点検は、地震や台風、火災、落雷などの災害があった後にも実施する必要があります。

▼太陽光パネルを災害から安全を守るためにも、こちらの記事を併せてご覧ください。
太陽光パネルは台風でも飛ばされない?安全を守る仕組みとは

参考:一般社団法人 日本電機工業会

太陽光パネルのメンテナンス費用は?

それでは、太陽光発電設備のメンテナンスにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。メンテナンスは、メーカーによるものと設備の施工・メンテナンス業者によるものがあります。

メーカーのメンテナンス費用

太陽光パネルの製造メーカーによるメンテナンス費用は、3~5万円程度が相場です。

例えば、シャープは、無料のWEBモニタリングサービスを提供していますが、有償の点検サービスも行っています。その料金は、システム全体、一度の点検で50,000円です。京セラも同様の点検サービスを35,000円で提供しています。ただし、地域によっては別途交通費が加算されることがあり、また修理・交換・清掃などは別料金となります。

なお、点検・保守サービスを提供していないメーカーもあり、販売店や施工業者などに依頼することを勧めています。

参考:シャープ株式会社

参考:京セラ株式会社

施工・メンテナンス業者のメンテナンス費用

太陽光発電設備の施工・メンテナンス業者も点検・保守サービスを提供しています。

それらのサービスには、年間契約するタイプと一度の点検毎に費用が発生するタイプがあります。年間契約するタイプでは、年額35,000円~150,000万円程度で、点検のほか、様々なメンテナンスを定期的に実施します。一方、点検毎に費用が発生するタイプでは、10,000円~50,000円が相場で、業者や料金によりますが、点検だけでなく清掃なども行います。ただし、パネル洗浄は、別料金となることが多いようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
以上のように、太陽光発電設備への保守点検は義務付けられていますが、住宅用の低容量の設備に対して査察があったりすることはありません。
しかし、場合によっては、FIT認定の取り消しもあり得ることなので、定期的にメンテナンスを実施しましょう。

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