蓄電池の相見積もりとは?必要性や手続きの方法について解説

エココト編集長 2022-6-15
家庭用蓄電池を設置する際の相見積もりの重要性について解説した記事中のイメージ画像です。

自宅に設置できる家庭用蓄電池は、モバイルバッテリーと違い、専門業者に設置工事を依頼しなければいけません。また、蓄電池の設置業者ごとに取り扱っているメーカーや施工実績、価格などの面でさまざまな違いがあります。

とはいえ蓄電池の設置業者について日常生活の中で情報を得る機会はほとんどなく、どのように選べばいいのか分からないという方が大半なのではないでしょうか?

また、中には高額な費用を請求したり、施工品質に問題があったりといった悪質な業者も少なからず存在します。

最適な業者を選び、悪質な業者にひっかからないためには、「相見積もり」と呼ばれる見積もりの取り方が重要にります。

おてがるでんち

今回は、蓄電池を購入・設置をご検討中の方へ向けて、相見積もりの意味やポイント、手続きの方法、相見積もりサービスの特徴についても解説します。

おてがるでんち

蓄電池の相見積もりとは

まず、蓄電池の相見積もりとはどのような意味か、その点から解説します。

住宅に設置する蓄電池は、スマホやモバイル機器に使用する小型蓄電池とは異なり、蓄電池の専門業者が設置工事をしなければいけません。また、蓄電池のサイズもエアコンの室外機や冷蔵庫程の大きさですので、設置スペースなどを考慮する必要があります。

複数の蓄電池設置業者へ見積もり依頼を行うこと

蓄電池の相見積もりとは、複数の蓄電池の設置業者へ見積もり依頼を行うことを指します。そして、作成してもらった見積書を比較検討し、設置費用や工事内容などから希望に合った業者を選びます。

1社ずつ見積もり依頼を行う方法では時間がかかり、比較も難しい状況となってしまいます。一方相見積もりは、1度に複数社へ見積もり依頼を行うので時間もかからず、同時に複数の見積書を比較できるようになります。

ちなみに相見積もり自体は、蓄電池の設置業者に限らず、さまざまな業界で一般的に用いられている見積もり方法です。

蓄電池のメーカーと設置業者は異なる

相見積もりと共に知っておくべきポイントの1つが、蓄電池の製造と設置業者の違いについてです。

蓄電池を製造しているメーカーは、あくまで製造のみで設置作業は行いません。また、設置工事を担当するのは、蓄電池の設置工事を専門業務としている業者ですので、蓄電池メーカーとは別です。

そのため蓄電池の設置依頼を行う場合は、メーカーではなく設置業者を調べる必要があります。

蓄電池の相見積もりが重要な理由

続いて、蓄電池の設置を行う際に相見積もりが必要な主な理由を紹介します。

希望に合った設置業者を見つけやすい

蓄電池の設置業者は、取り扱っている蓄電池に大きな違いがあります。仮に1社ずつ見積もり依頼を行った場合、自身の希望に合った蓄電池を取り扱っている業者を探すのに時間や手間がかかります。

相見積もりを行った場合は、1度に複数社へ見積もり依頼を行ったり相談したりできるため、希望に合った設置工事を進めやすいといえるでしょう。

おてがるでんち

蓄電池の機能に関する違い

蓄電池は、蓄電容量だけでなく機能や重量・サイズ・負荷型など、さまざまな違いがあります。

たとえば単機能型蓄電池は、蓄電池用のパワーコンディショナーを用意しなければいけません。一方ハイブリッド型蓄電池では、太陽光発電システムと兼用でパワーコンディショナーを使用できます。

重量については、以下のような違いがあります。
室内型:住宅の基礎や床に合わせて軽量化されている(70kgなど)
屋外型:コンクリート基礎を別途施工する程、重量がある(200kgなど)

さらに蓄電池の中には、住宅の全ての機器へ電気を供給できる全負荷型と、特定の機器のみに供給できる特定負荷型もあるので、事前に各メーカーの仕様も確認しておきましょう。

悪質な業者を回避しやすい

相見積もりではリスクを抑えることもできます。蓄電池設置に関するリスクとは、主に悪質な業者と契約・設置してしまうことです。

悪質な業者とは、以下のようなケースを指します。
・相場よりも極端に高い見積もり
・設置工事に不備がある
・設置工事の際に住宅や家具・家電などを傷つけられる
・見積もり内容がシンプル過ぎる・雑な内容
・虚偽の説明を行っている

蓄電池の設置業者へ1社ずつ相談した場合は、他の業者と比較できないため悪質な業者か判別しにくいというデメリットがあります。

一方相見積もりの場合は、各営業担当者の対応や態度はもちろん、見積もり内容や費用についても比較検討が可能です。

平均相場や安い業者を見つけられる

相見積もりの大きなメリットは、蓄電池の設置工事に関する平均相場や相場よりも安い業者を見つけやすい点です。

1社ずつ見積もり依頼を行う場合は、手間と時間がかかるためどこかで妥協してしまう可能性が高くなります。

一方相見積もりの場合は、短時間に多くの業者へ見積もりが可能となり、平均相場の確認や費用の比較に時間を費やすことができます。

蓄電池の相見積もりを行う際のポイント

利用者にとって、蓄電池の設置業者を探す際に相見積もりが必要な理由を理解いただけたでしょうか。

ただし、相見積もりを自身で行う場合、単に複数社へ依頼するだけでは1社ずつ相談するケースとさほど変わりません。

ここからは、蓄電池設置業者へ相見積もりを行う際、特に注目すべきポイントを4つ紹介します。

業績を比較する

相見積もりを行う場合は、各業者の規模や業績も比較・確認しておきましょう。見積もり依頼を行った直後や設置後に倒産してしまっては、再度設置業者を探す必要がありますし、保証サービスを受けられなくなる可能性もあります。

少なくとも直近10年の業績が概ね黒字であることは確認してきましょう。また、できれば会社四季報などを用いると、より詳しく事業内容を確認可能です。金額が大きくなりますので、念には念を入れましょう。

施工実績や設置方法について確認

蓄電池の設置業者は、施工実績の豊富な業者とそうでないケースなど多種多様です。ですので、相見積もり依頼を行う場合は、見積書を作成している業者の施工実績も調べておきましょう。

施工実績の豊富な業者は、作業担当者の技術力や社内全体でノウハウなどに関して評価できるでしょう。また、評判なども調べて、設置不良や工事中の作業不備などがなかったか確認してみるのも有効です。

設置後のアフターフォローサービスを確認

蓄電池はメンテナンスフリーではありません。また、個人で調整できる簡単な設備ではありませんし、感電などの事故リスクもあるため個人で勝手に修理してはいけません。

修理や点検は蓄電池設置業者が対応するので、相見積もりの段階でアフターフォローサービスも比較検討しましょう。

多くの蓄電池設置業者では、10年間のメンテナンスや設置不良時のサポートサービスなど、保証制度を用意しています。しかし、メンテナンス内容や保証期間など、細かなサービス内容は異なるため慎重に1つ1つ比較するのが大切です。

営業担当者の説明や対応に不備がないか

相見積もりを依頼した際や電話などでの対応時に、営業担当者の態度や対応方法、説明などについても注意深く観察しましょう。

悪質な設置業者の中には、担当者の対応が雑だったり問い合わせても適当に対応されたりといったケースもあります。また、蓄電池に関する虚偽の説明や、契約を急かすような業者も悪質な業者として避けるのが賢明です。

蓄電池の相見積もりサービスとは

近年では蓄電池の相見積もりを代行してくれるサービスも登場しています。

相見積もりサービスは、サービスサイト内で氏名や住所、設置スペースなど細かな情報を入力すると、条件に合った設置業者を複数社選び、無料にて見積もり依頼を行います。そして、依頼を行いたい設置業者を選ぶと、業者から連絡が入り現地調査や契約手続きを進める仕組みです。

大きなメリットは、複数の設置業者を1から調べる手間や見積もり依頼などを省略できるところでしょう。さらに無料で依頼できるので、コスト面でも負担はありません。

多くの相見積もりサービスは、登録業者の審査を行っているので悪質な業者を避けられる点も安心材料といえます。

蓄電池を設置する場合は相見積もりを行うのがおすすめ

蓄電池を設置する場合は、複数社へ見積もり依頼を行う相見積もりがおすすめです。相見積もりは、設置費用や取り扱っている蓄電池、アフターフォローサービスなどを同時に比較検討できます。1社ずつ見積もり依頼を行う場合と比較して、メリットの多い手続きといえるでしょう。

しかし、1人で相見積もりの準備から依頼、比較検討まで行うのは難しい面もあります。そういった場合は、相見積もりサービスを利用することをおすすめします。

蓄電池をお探しの方へ

おてがるでんちなら業界最安値でご紹介できます。

この記事を書いた人

エココト編集長

よく読まれている記事

関連記事