FIT(固定価格買取制度)期間終了後の余剰電力の買取価格は、正直かなり安いんです!

エココト編集長 2022-6-17
「FIT(固定価格買取制度)期間終了後の余剰電力の買取価格は、正直かなり安いです!」という記事中のイメージ画像です。

2019年11月以降FIT(固定価格買取制度)の期間が終了する世帯が出てきました。
期間中は国の補助金が買取価格に上乗せされたため太陽光余剰電力の高額な販売が可能でした。
しかし、皮肉にもFIT制度によって太陽光発電が広く浸透した結果、電力を高額で買い取ってくれる電力会社はほとんどないと言っても過言ではありません。

では「卒FIT」期間の終了後、電気の買取価格はどうなるのか、販売以外の活用方法も含めて解説します。

期間終了後の買取価格は10円/kWhを下回るように

以前は余剰電力は現在よりもかなり高値で取引されていました。
太陽光発電パネルを導入する家庭も増加したため値段は年々下降しましたが、制度が開始された当時は48円/kWhという驚きの額で取引されたのです。
では現在、余剰電力は何円で買い取られているのか。
大手電力会社も新しい電気事業会社の多くが10円/kWhを下回る値段で買取を行っています。
従来よりも値段が落ちたことがはっきりとわかります。
しかし、なかにはギフト券や他サービスのポイントも付与する会社もあります。
では各社の具体的な買取価格を見ていきましょう。

大手電力会社の買取価格一覧

まずは大手電力会社の価格一覧を見ましょう。

おてがるでんち

大手電力会社の買取期間満了後の売電価格(1kWh当たりの税込価格)
北海道電力・・・8.0円
東北電力・・・9.0円
東京電力・・・8.5円
中部電力・・・8.0円
北陸電力・・・8.0円
関西電力・・・8.0円
中国電力・・・7.15円
四国電力・・・7.0円
九州電力・・・7.0円
沖縄電力・・・7.7円
※ 2022年6月現在の価格

おてがるでんち

一覧を見るとよくわかりますが、どの企業も大きくは変わりません。
すでに取引をしている電力会社の特定のプランに加入することで売電できるなどの条件を設けている企業もあります。

余剰電力を電力会社が一旦預かり家庭で使われた電気に対して充当されるサービスや、年間で定額の買取を行う企業もあります。
中部電力は買い取った電力量に応じてAmazonギフト券や、イオンで使われるWAONポイントがもらえるプランも用意しています。
各社で買取価格に違いがあるだけでなく、買取の条件なども変わってくるため事前に確認する必要があるのです。
10kWh未満(住宅用の太陽光発電)と10kWh以上(産業用の太陽光発電)で売電価格も異なってきます。
国も方針として価格を下げていく意向を発表しているため、国の方針にも今後注意を向けてみるとよいでしょう。

新しく電力事業に参入した企業の買取価格は?

新しく電気事業に参入した会社には昭和シェルやENEOS、積水ハウスやダイワハウス、それに丸紅ソーラートレーディングや豊田通商など様々です。
新規に電力事業に参入した企業は買取を全国のエリアで行っており、エリアごとに買取価格が異なってきます。
しかし基本的には、上記に挙げた大手電力会社と比較すると買取価格は少し高めに設定されていると言えるでしょう。
大きく差が開くことはありませんが、8~9円/kWhで買取をしている企業が多いようです。
10円/kWh以上で取引をしている企業もあります。
買取価格は企業によって差が出るため、従来売電していた企業も含めて比較してみると良いでしょう。
もちろん新たな電力会社も自社サービスへのプランの切り替えや自社サービスのオーナー向けなどの条件を設けています。
卒FITの発生以降、新たな電力会社も参入したことで余剰電力の買取も多様化していることがわかります。
そのため、より自分の家庭に合った余剰電力の販売先を見つけることが大切なのです。

余剰電力の販売以外の活用方法

余剰電力は販売する以外にも活用方法があります。
主な方法は、蓄電池や電気自動車を購入、自宅で使うなどをして自家消費をすることです。
初期投資は必要になりますが、電気を安く売るよりも有効に使える可能性が高くなります。

卒FIT(FITの期間を終える)の家庭はこれからも続々と増えます。
一方で、太陽光発電パネルの設置に必要な費用は下落していく傾向です。
このため今後、余剰電力の買取価格が以前のように高価になっていく可能性は低いと言えるでしょう。
確かに各社プランが異なるため単純に金額だけで比較はできません。
しかし自宅での消費という選択肢も含めて余剰電力の活用方法を考えることが大切になってくるのです。

まとめ

今回はFIT終了後の余剰電力の買取価格や、販売以外の活用方法を紹介しました。
これまでよりも安い価格で販売することには変わりませんが、企業によって価格は微妙に異なってきます。
またAmazonのギフト券やWAONポイント、そして定額買取価格を設定するなど各社で異なるプランを用意しています。
買取の条件もあり単純に比較するのは難しいですが、今まで売電してきたからと同じ会社と契約し続けるのはもったいないことになりかねません。
今、家庭で契約している電力のプランも見直す気持ちで、各社を比較していけば自分に合うぴったりのプランが見つかることでしょう。

蓄電池をお探しの方へ

おてがるでんちなら業界最安値でご紹介できます。

この記事を書いた人

エココト編集長

よく読まれている記事

関連記事