蓄電池とは?太陽光発電と組み合わせる家庭が急増

えらぶ家 2020-6-30
「蓄電池とは」という記事中のイメージ画像です。

時代と共に、蓄電池が少しずつ普及しています。
特に家庭用の蓄電池は、2011年の東日本大震災を機に、大きな注目を浴びてきました。
今では蓄電池は、家庭はもちろん私たちの身近なアイテムにもたくさん使われています。

私たちの暮らしを支える、蓄電池。
「普通の電池ならわかるけど、蓄電池って?」と疑問を持つ方のために、蓄電池とは何かを詳しく解説します。また、太陽光発電との組み合わせなどおすすめの使い方も紹介します。

蓄電池とは?

蓄電池とは、エネルギーを効率よく使うためのシステムのこと。
「蓄」の文字の通り、エネルギーを貯蓄して、必要なときに放出することができます。

従来の乾電池などは、放電のみで一回使い切りでした。
しかし蓄電池は、繰り返し使用できるのが特徴です。
エネルギーがゼロになっても、充電すれば再利用できるので、効率の面でもエコの面でも注目を浴びています。

蓄電池のメリットとは?

おてがるでんち

蓄電池は、身近なところだとEVカーやスマートフォンのバッテリーなどに使用されています。使用するうちに充電がなくなっても、再充電すれば復活。「またなくなった……」と買い替えずに済みますし、環境にもやさしいですね。

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家庭用の蓄電池として最も活用されているのは、太陽光発電との連携でしょう。
太陽が出ている昼間に電力をつくり出し、そのまま蓄電池に溜め込みます。溜めた電気は、夜間など必要なときに使ったり、それでも余った分は電力会社などに買い取ってもらうシステムも。需要と供給が両立しているので、とても効率的な使い方ができますね。

また、思わぬ停電のときも電力源として利用できます。
災害によって電力会社からの供給がストップしてしまうと、暗い中で復旧をひたすら待たなければならないことも……。
しかし蓄電池に蓄えた電力があれば、その電力を利用して家庭の電気機器を使用することができます。
停電はいつ起こるか分からないうえ、大規模な災害だと復旧に数日要することも珍しくありません。蓄電池で家庭用の電気を溜めておけば、突然の災害にも安心ですね。

蓄電池の主な種類とは

家庭用の蓄電池は、材料によって大きく3つの種類に分かれます。
それは、「リチウムイオン蓄電池」「鉛蓄電池」「ニッケル・水素電池」。

それぞれ意外な場所に使われていて、蓄電池が私たちの暮らしと共にあることがわかります。

リチウムイオン蓄電池

リチウムイオン蓄電池は、携帯電話やパソコンなどの電子機器によく用いられます。他の電池と比較したとき、軽量なのに大きな電力量を蓄えることができるので、持ち運びにぴったりといえるでしょう。

鉛蓄電池

鉛蓄電池は、ガソリン車のバッテリーや産業用機器のバックアップ電源としてよく用いられます。重量があり、サイズも大きめですが、その分電圧が高くパワーは十分です。
ただ、繰り返しの充電により少しずつ放電電圧が低下するので、寿命は比較的短め。また鉛蓄電池の中には人体に有害な物質も含まれているため、廃棄の際はリサイクル制度を使って適切な方法で処理をする必要があります。

ニッケル・水素蓄電池

ニッケル・水素蓄電池は、携帯音楽プレイヤー用の小型バッテリー、デジタルカメラ、ハイブリッドカーのバッテリー、繰り返し使えるタイプの乾電池などによく用いられます。充放電を急速に行うことができますが、何もしなくても自然と少しずつ放電してしまうので、定期的な充電は必須です。

太陽光発電に蓄電池を組み合わせる家庭が急増

頻繁に起こる災害や節電意識の高まりなどを受けて、太陽光発電に蓄電池を組み合わせる家庭が目立っています。

太陽光発電システムだけでも、電力会社の代わりとなり家庭の電気をまかなえます。しかし、雨や曇りの日などは発電量が少なくなり、結果として十分な発電ができないことも……。

家庭用蓄電池を太陽光発電と組み合わせていれば、天候や季節に左右されず、日中や前日に蓄えた電気をそのまま利用できます。災害時はただでさえ不安なものですが、家にすべての電気が通っているということだけでも、気持ちの負担がかなり軽減されるでしょう。

蓄電池は、たとえるなら、水を必要なときに取り出すためにいったん氷にして保存する……というイメージです。太陽光発電だけでは「その場限りの電力」ですが、蓄電池を組み合わせることで「いつでも自由に電力を取り出す」ことが可能になるのです。

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また、「ピークカット」と呼ばれる節電対策にも大きな効果を発揮します。
1日のうち、ご家庭の電力使用量が多い時間帯はいつですか?そういう時間は電力会社から買う電気の値段も高く設定されています。
その時間の電力源を蓄電池に切り替えれば、節電効果も抜群です。
無理に電気の利用を制限せず、それでも快適な暮らしをキープできるのは、蓄電池ならではのメリットといえるでしょう。

まとめ

家庭用蓄電池は、2011年の東日本大震災を機に大きな注目を浴びました。
何日も電気が通らなかった家庭が多く、自分の家で発電する必要性が浮き彫りになったのです。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、電力面でも安心ですし、節電効果も期待できます。
蓄電池を活用して、停電や災害に「強い家」を目指しましょう。

▼蓄電池の相場や設置にかかる費用を知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
蓄電池の相場はいくら?費用内訳についても解説

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