蓄電池の充電時間で大きな差が出るって本当?商品選びの基準の1つに

えらぶ家 2020-3-23
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家庭用蓄電池を選ぶ際には、価格はもちろんのこと、蓄積できる電気量を表す蓄電容量や、同時に使用できる電気量を表す最大出力(停電時出力)が重要視されます。蓄電池の寿命の目安となる充放電回数や、設置箇所の判断材料となるサイズを気にする方もいるかもしれません。しかし、充電時間がどの程度かかるかについて気にしている方は少ないようです。ですが、蓄電池の運用方法によっては充電時間が重要になることがあります。今回の記事では、充電速度と密接に関係する充電時間について説明するとともに、市販の蓄電池の充電時間はどの程度なのか、また蓄電池を運用する上で充電時間が重要となるケースについて解説していきます。

蓄電池の充電時間とは

蓄電池の充電時間とは、蓄電残容量0%から満充電にかかる時間を表します。この充電時間は、蓄電池の蓄電容量を入力電力で割ることで見積もることができ、入力電力が大きいほど充電速度が速くなります。そのため、充電時間は蓄電容量が大きいほど長く、単に充電時間が短いからといって高機能であるというわけではありません。ただし、蓄電池の入力電力は、パワーコンディショナーの入力電力より小さくなってしまうので、パワーコンディショナーの入力電力によっては蓄電池の充電速度を発揮できないことがあります。

市販の家庭用蓄電池の充電時間はどの程度か?

現在市販されている蓄電池の充電時間は、蓄電容量4.2kWhでは3時間程度、9.8kWhでは6時間程度、12kWhでは8時間程度が標準です。ですが、中には蓄電容量8.4kWhを2.5時間で充電できる製品もあり、そのような製品は急速充電を謳っています。つまり、これらの製品は、標準的なもので1時間当たり1.5〜2.0kWh程度、急速充電ができるもので1時間当たり4.0kWh程度の充電が可能となっています。

充電時間で気をつけるポイント

蓄電池の充電時間は、蓄電容量や充電速度により2.5〜8時間程度と大きく開きがあります。そのため、蓄電池の使用方法によっては、充電速度が遅すぎて、満充電にならないまま放電し、また満充電にできずに使用し続けるといったことにもなりかねません。それでは、せっかくの蓄電容量が無駄になっており、蓄電池を効率よく使用できているとは言えません。ここでは、太陽光発電だけで充電する場合や停電時のケース、また夜間に蓄電池に充電するケースなど、充電時間に注意が必要なケースについて解説します。

太陽光発電だけで充電するケース

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例えば、日中の太陽光発電のみで充電し、夕方以降に蓄電池の電気を使い切るといった運用方法を考えます。この場合、充電時間が短いほど、確実に満充電にすることができるでしょう。また、晴れ間が短い場合でも、多く電気が貯められるというメリットもあります。ただし、太陽光発電による発電量が蓄電池の入力電力以上でなければ、蓄電池の本来の充電速度を発揮できないので注意してください。

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停電時に太陽光発電で充電するケース

充電時間は停電時に特に重要となります。停電時に太陽光発電と蓄電池だけで電気を賄おうとする場合、日中の太陽光発電だけで蓄電しておく必要があります。そのため、充電速度が速ければ速いほど、蓄電量への天候の影響が小さくなるでしょう。

夜間に蓄電池に充電するケース

また、蓄電池への充電を電気料金が安い夜間に行う場合、夜間のみの充電時間で満充電にできることが必要です。さらに、この夜間の電気料金は、安い時間帯が短いプラン(例えば、午前1時〜午前6時など)ほどその電気料金が低価格になる傾向があります。そのため、夜間の充電であっても充電時間が短いほど、電気代の節約につながることがあるのです。

蓄電池の充電時間についてのまとめ

以上のように、蓄電池の充電速度は、発電量やパワーコンディショナーの入力電力によって影響されるとはいえ、短い日照時間や電気代の安い時間帯になるべく多くの電気を蓄えられるという点で、商品選択の際それほど重視されないものの、実は非常に大切な蓄電池の機能です。電気もお金も、早くたまるに越したことはないということですね。

蓄電器の導入で電気代を節約したいと検討している皆さんは、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
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